仕事や勉強など、集中して何か作業を行わなければならない時、よく外に出て作業する事がありますよね。
例えば図書館やカフェなど、よくパソコンや参考書を広げて仕事をしたり勉強したりしている人を見かけます。
あれって本当に集中できているのでしょうか?
どうもこんにちは。たか(@taka_manatabi)です。
何事も作業するには集中しなければなりません。
そして、その集中の度合いは「音」によって左右される事があります。
こんなことを思ったことは無いですか?
これにはちゃんとした理由があるんです。
ということで今回は、その理由を解明し、それに基づいて誰でも簡単にできる効率よく集中する方法を紹介します。
こんな人にオススメ
- 集中して作業を行いたい人
- カフェなどで勉強や仕事をする人
集中できる「音」
集中の度合いは「音」によって大きく左右されます。
例えば、工事現場の真横で仕事や勉強に集中できますか?
ほとんどの方が”NO”と答えると思います。
これは音が集中を阻害する例ですね。
しかし、「音楽を聴きながらだと集中しやすい」と感じる人や、「少しザワザワしている所だと集中しやすい」と感じる人もいます。
このように「音」には、集中を阻害する「音」と、集中を手助けしてくれる「音」があるんです。
この、集中を手助けしてくれる「音」のことを「環境音」といいます。
環境音とは
環境音とは、聞こえてはいるけど気にはならない音のことをいいます。
例えば、周りの人の話し声や、雨音、歩いている音などです。
逆に、気になるくらいの大きな音は環境音ではなく騒音です。
そして、この環境音が人間が集中するのを手助けしてくれるんです。
アメリカのプリンストン大学の環境音に関する研究で、次のような研究結果が得られました。
0〜50dB程の静かな環境よりも、
70dB程の適度な雑音がある環境の方が、
人間の脳がよく働く
(※「dB」=「デシベル」で音の大きさの単位)
この、「70dBくらいの適度な雑音」が「環境音」というわけです。
では具体的に、70dBくらいの音ってどれくらいの音なんでしょうか?
環境音の大きさ
まずは、日常生活で聞く音がどれくらいの音量なのかを見てみましょう。
音量(dB) | 日常生活の中の音 |
120 | 飛行機、近くの落雷 |
100 | カラオケ、地下鉄の構内 |
80 | 地下鉄・電車の車内、パチンコ店内 |
70 | 雨音、カフェ、セミの鳴き声 |
60 | 自動車の車内、普通の会話 |
50 | 静かな事務所、小鳥のさえずり |
40 | 図書館、囁き声 |
30 | しとしと雨、鉛筆で書く音 |
20 | 雪の音、木の葉の触れ合う音 |
0 | 無音 |
この表を見ると、確かに0〜50dBくらいなら静かだと感じますし、70dBをこえると騒がしいイメージがあります。
そして、70dBくらいの環境は、何となくちょうど良い感じがしませんか?
なぜ70dBなの?
では、なぜ70dBくらいの環境が一番集中できるのでしょうか?
人間の脳は、感覚が少し阻害されると、今やっていることをしっかり把握しようとします。
適度な雑音が耳から入ってきて思考が阻害されると、脳はその音をシャットアウトしようとして、しっかりと集中状態に入るというわけです。
流れとしては以下のようなイメージ。
雑音が聞こえる
↓
雑音が思考を阻害する
↓
脳が雑音をシャットアウトしようとする
↓
集中状態に入る
このようなメカニズムになっているので、適度な雑音である環境音は人間が集中するのを手助けしてくれるのです。
集中に適する環境音
70dBくらいの音が集中しやすい音なのは間違い無いのですが、70dBくらいの音なら何でも良いというわけではありません。
一般に次の3つが集中するのに効果的な環境音だと言われています。
- カフェの店内
- 雨音
- ホワイトノイズ
ひとつずつ解説していきます。
カフェの店内
カフェの店内は70dBくらいだと言われています。
なので、カフェでパソコンや参考書を広げて仕事や勉強をしている人は、自ら集中しやすい環境に身を置いているので、効果的だと言えます。
図書館で作業する人もいますが、図書館は40dBとかなり静かな環境なので、「静かすぎて集中できない」と感じるのも理にかなっています。
雨音
しとしと雨だと30dBと静かすぎますが、普通の雨量の雨音は集中に効果的な環境音のひとつです。
雨の”ザーザー”という音は70dBであると同時に、一定のリズムで刻まれる音であるという特徴もあります。
実はこの「一定のリズムで刻まれる音」も環境音として適しています。
例えば、地下鉄や電車の車内は80dBと少し騒がしい音量ですが、車内で勉強している学生をよく見かけますよね。
電車の車内も”ガタンゴトン”という一定のリズムを刻んでいるので、集中しやすい環境音であると言えます。
また、滝の音や小川の音なども雨音に近い環境音です。
ホワイトノイズ
ホワイトノイズとは、全ての周波数の音が混ざり合ったノイズのことです。
具体的にはテレビの映像が流れない時の”ザー”という音です。
一般的に「砂嵐」と言われるアレです。
少し鬱陶しさすら感じられるホワイトノイズですが、これも集中に適した環境音のひとつです。
テレビから流れる”ザー”という音も一定のリズムで刻まれる音なので、集中を促してくれるというわけです。
環境音がない時
集中するのに適した3つの環境音を紹介しましたが、これらは擬似的に作り出すことができるんです。
カフェに行かなくても、晴れている日でも、ホワイトノイズがなくても、それらを再現できるというわけです。
環境音を擬似的に作り出す
例えば、YouTubeで[カフェ BGM]と検索すれば、カフェで流れていそうなオシャレなBGMがすぐに見つかります。
同じように、[雨音]や[ホワイトノイズ]と検索すれば、こちらもたくさんヒットします。
しかしYouTubeだと、Wi-Fiのないところではなかなか使いづらいですよね。
そこでCoffitivityというアプリをおすすめします。
カフェのような少しザワザワした音を出せて、しかもスマホの中の音楽をBGMとして流せるアプリです。
詳しくはこちらで紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
【Coffitivity】環境音を取り入れられる最強の無料アプリを紹介!【仕事や勉強に】
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イヤホンよりスピーカーで聞くべき
擬似的に環境音を流すときは、イヤホンよりスピーカーを使うべきです。
その理由はたった1つ。
イヤホンだと音が近すぎて気になってしまいますが、スピーカーだと音と一定の距離があるので、環境音に近い環境を再現できるからです。
ただ、自習室や図書館などスピーカーを使えない状況なら、イヤホンを使ってもいいでしょう。
その際は、音量に注意してください。
大きすぎるとその音に気になってしまい、逆に集中を阻害する原因になってしまいます。
まとめ:環境音で集中力アップ!
効率よく集中するには、適度な雑音である「環境音」が効果的です。
特に集中するのに適した環境音は、
- カフェの店内
- 雨音
- ホワイトノイズ
の3つです。
意識的に環境音を使って、効率よく集中力を高めましょう!
また、今回は「音」に注目して集中する方法を紹介しましたが、他にも集中する方法があります。
集中について詳しく知りたい人はこちらを読んでみてください。
また、他の効率化の記事は下記にまとめているので、ぜひ読んでみて下さい。