革新的かつ魅力的な製品で世界中を虜にし、現代のIT革命に欠かせなかった人物がいる。
Apple社の創業者である、スティーブ・ジョブズ。
今や誰もが知る彼は、革新的な製品と共にたくさんの名言を残しているんです。
どうもこんにちは。たか(@taka_manatabi)です。
人は、何かに行き詰まった時や何かに悩んでいる時に、他人のちょっとした言葉に救われる時があります。
それが偉大な人の言葉なら、説得力が増し、自分の人生さえ変えてしまう程の力があります。
ということで今回は、人生を豊にしてくれるスティーブ・ジョブズの3つの名言を紹介します。
こんな人にオススメ
- 偉人の名言を知りたい
- スティーブ・ジョブズの生き方を知りたい
スティーブ・ジョブズ
もはや説明不要のスティーブ・ジョブズですが、今回紹介する名言に深く関わるところもあるので、彼の物語を少し見てみましょう。
リード大学
1972年にリード大学に入学するジョブズですが、興味のない必修科目を履修することを嫌がり、たった半年で大学を中退しまいます。
本人によると、「両親が一生をかけて貯めた学費を、意味のない教育に使うのに罪悪感を抱いた」から大学中退を決意したそうです。
しかし宗教やアートに興味のあったジョブズは、大学中退後も宗教、哲学、カリグラフィーなど、自分の興味のある分野の授業を聴講していました。
- 大学中退
- 宗教やアートに興味を持つ
Apple立ち上げ
1975年ジョブズが20歳の時、Apple共同創業者の1人である天才エンジニア、スティーブ・ウォズニアックと共に、自宅のガレージでAppleⅠという個人向けのコンピュータを設計しました。
当時、コンピュータはビジネス向けのものがほとんどで、個人がコンピュータを持つことはあまりありませんでした。
しかしそこに目をつけたジョブズが、自分たちで個人向けのコンピュータを売ることを決めました。
そしてできた会社が、のちのApple社になるアップルコンピュータというわけです。
のちに発売されたAppleⅠの後継機となるAppleⅡが爆発的に売れ、大きな利益をもたらしました。
- スティーブ・ウォズニアックとの出会い
- 個人向けのコンピュータ
ジョン・スカリーとの出会い
ジョブズは、アップルコンピュータの規模が大きくなるにつれ、マーケティングに優れた人が必要だと感じます。
そこで、当時ペプシ・コーラの事業担当社長だったジョン・スカリーを必死に勧誘しました。
マーケティングの天才と称されていたジョン・スカリーを口説くために、ジョブズが言った、
「このまま一生砂糖水を売り続けたいのか、それとも私と一緒に世界を変えたいのか?」
”Do you want to sell sugared water for the rest of your life, or do you want to come with me and change the world?”
という言葉は有名になりました。
1年半にも及ぶジョブズの説得が功を奏し、1983年にジョン・スカリーはCEOとしてAppleに入ることになりました。
- ジョン・スカリーの勧誘
Apple追放
ジョブズが必死の思いで口説き落としたスカリーでしたが、ジョブズとスカリーのAppleの今後の展望が合わなくなります。
そんな中、ジョブスが手掛けたマッキントッシュという新しいパソコンの売り上げ予測を大幅に見誤り、Appleとして初めての赤字を計上してしまいます。
このことからスカリーは、ジョブズがAppleの経営を混乱させていると考えるようになります。
そして、Appleの重役や取締役会が、ジョブズではなくスカリーを支持し、1985年にジョブズはAppleから追放させられてしました。
- マッキントッシュの失敗
- ジョブズがAppleから追放される
NeXT社設立
Appleから追放された後、ジョブズは途方に暮れてしまいます。
しかし、そんな状況でも変わらぬ仕事への情熱があることに気付き、NeXT社という新たなコンピュータ会社を設立します。
こだわりが強かったジョブズは、NeXT社の製品(NeXTcube)のデザインや使う部品にこだわります。
その結果、使う部品によって生産コストが高くついたり、OS(NEXTSTEP)の凝った仕様の開発に時間がかかり、製品の出荷が遅れ、思うように販売は伸びませんでした。
- NeXT社設立
- 売り上げは伸び悩む
Apple復帰
1996年頃、ジョブズがいなくなったAppleは業績不安に陥っていました。
そこでAppleは、NeXT社を買収し、次期OSの基盤としてジョブズが開発したNEXTSTEPを採用することを決めます。
それと同時に、ジョブズはAppleに復帰を果たしたのです。
その後ジョブズは、iMac、iPod、iPhone、iPadなど、革新的な製品を世に送り出してきました。
2000年には、多忙を理由にそれまで拒否していたCEOに就任しましたが、2011年1月に病気を理由にジョブズは休職します。
その間の日常業務は、当時AppleのCOOであったティム・クックに任せていました。
休職して1ヶ月少しが経って、「自分はCEOとしての職務が継続できなくなった」として、CEOを辞任し、ジョブズの後継者はクックとなりました。
しかし2011年10月、ジョブズは56歳という若さで惜しまれながらこの世を去りました。
- Apple復帰
- CEO就任
スティーブ・ジョブズの名言
壮絶な人生を送ったジョブズですが、その人生の中で彼は多くの名言を残しています。
その中でも、私たちの人生を豊かにしてくれる3つの名言を紹介します。
また、それぞれの名言を僕なりに解釈してみました。
皆さんも考えながら読んでみてください。
名言1
「貪欲であれ、愚直であれ」
”Stay hungry, Stay foolish.”
ジョブズがリード大学にいた頃、自分にとって必要のない必修科目を受けるのを嫌がりました。
そして常識や周りの意見に左右されずに、自分の学びたい分野だけを貪欲に、そして愚直に、やり続けたのです。
また、ジョブズがAppleから追放された時、彼は何もできない自分の状況に絶望しました。
しかし、そんな状況でも自分に変わらぬ仕事への情熱があることに気づき、その情熱を再び「コンピュータを作る」という行動に移したのです。
この言葉は、「自分の欲望を自分で感じ取り、情熱やモチベーションを自分で保ち続けることができるくらい貪欲になれ」というジョブズのメッセージでしょうか。
しかし、その情熱やモチベーションを保つのが困難になる要因として、常識や周りの声があります。
常識にとらわれて行動に移せなかったり、周りの声によって情熱を抑えられたりします。
そんな中でも、自分のやりたいことだけを愚直にやり切ることで、情熱やモチベーションを取り戻すことができます。
貪欲で、愚直であることで、常識や周りを気にせずに自分のやりたいことを行動に移せるのです。
ジョブズは、貪欲に、愚直に、自分のやりたいことだけをやるという生き方を全うしたのです。
「貪欲であれ、愚直であれ」
これが1つ目の名言でした。
名言2
「何をしないかを決めることは、何をするか決めるのと同じくらい重要だ。」
”Deciding what not to do is as important as deciding what to do.”
ジョブズがAppleに復帰した時、Appleは業績不振に陥っていたため、多くの経営陣は商品のラインナップを増やすべきだと考えていました。
しかしジョブズが出した結論は、「既存の商品の70%の生産中止」でした。
周りの経営陣と正反対の結論を出したジョブズですが、この決断はパレートの法則という法則に基づいたものだったのです。
パレートの法則
パレートの法則とは「成果の80%は、行動の20%が生み出す」という法則で、多くの成功者がこの法則を利用したことで有名です。
この80%と20%に着目して、「80:20の法則」とも言われます。
パレートの法則についてはこちらで詳しく紹介しています。
【3つの例】パレートの法則(80:20の法則)とは?【仕事も勉強も生活も】
そして、ジョブズはこのパレートの法則に基づき、「Appleの利益の70%は、全商品の30%が占めている」という結論を出します。
本当に重要な30%の商品に人材を注ぎ込み、商品の質、Appleの利益を上げることに専念しました。
ジョブズが服を選ぶ時間を省くために、毎日同じ服を着ていたことは有名な話です。
これも、結果につながらない行動を徹底的に除外した、パレートの法則に基づいた行動だったんですね。
つまり、結果の80%に直結する20%の行動だけに集中する事が、成功への近道なのです。
「何をしないかを決めることは、何をするか決めるのと同じくらい重要だ。」
これが2つ目の名言でした。
名言3
「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?」
”If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?”
病気を理由に休職するまで、ジョブズは技術開発や新製品発売に向けて全力を注いでいました。
名言1で紹介した『貪欲であれ、愚直であれ』の精神で、身も心もボロボロになるまで自分のやりたいことをやり切ったジョブズだからこそ、毎日こんな自問自答をしていたのでしょう。
そしてジョブズは、この言葉に次のような続きを付け加えています。
「答えが”NO”という日が何日も続くようであれば、何かを変える必要があると悟るわけです。」
皆さんも自問自答してみてください。
今やろうとしていることは、自分が本当にやりたいことですか?
もし答えが”NO”なら、自分のやりたいことを貪欲に、そして愚直に追いかけてみてもいいんじゃないんでしょうか?
重大な決断を下す時は、「死」を意識する事が一番役に立つのです。
自分のプライドや失敗する不安は、死ぬ前にはなんの意味も持ちません。
こういう状況で、自分の心に従わない理由はありませんよね。
「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?」
これが3つ目の名言でした。
まとめ
世界中を魅了したスティーブ・ジョブズの言葉には、やはり「重さ」があります。
そんな人生を豊かにするスティーブ・ジョブズの3つの名言は、
- 「貪欲であれ、愚直であれ」
- 「何をしないかを決めることは、何をするか決めるのと同じくらい重要だ。」
- 「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?」
今回、僕なりの解釈とともに名言の紹介をしましたが、皆さんはどう解釈しましたか?
数多くの名言を残したスティーブ・ジョブズですが、その中でも僕が特に好きな名言を紹介しました。
今回取り上げた3つの名言を胸に、常識や周りの声を気にせずに、自分のやりたいことをやっていきましょう!
ただ今回は解説も付けたので、3つしか紹介できませんでした。
スティーブ・ジョブズの名言が気になった人は、彼の名言に関する本がたくさん出ているので、ぜひ読んでみてください。
英語の原文が載っている本もあるので、気になった人はぜひ!
また、他の名言の記事は下記にまとめているので、ぜひ読んでみて下さい。