「英文解釈ってどうやって勉強すればいいの?」
「そもそも英文解釈って何?」
どうもこんにちは。たか(@taka_manatabi)です。
受験生の皆さん、「英文解釈」の勉強はちゃんとしていますか?
受験英語で一番重要視されるのは「長文読解」ですが、その土台となるのが「英文解釈」です。
ということで今回は、受験校別に英文解釈の参考書の進め方と使い方を紹介します。
英文解釈のオススメ参考書
受験英語の参考書と言えば、単語帳、文法参考書、長文問題集などがパッと思いつくと思います。
ですが実は、参考書の中では英文解釈がとても重要なんです。
しかし、受験生の中には英文解釈の参考書をあまり知らない人も多いと思います。
なのでまずは「英文解釈とは何か」を理解し、「どういう参考書があるのか」を知らなければなりません。
英文解釈のオススメ参考書を知りたい人はまずはこちらを読んでみてください。
この記事は、英文解釈の目的からオススメ参考書まで、英文解釈を全く知らない人に向けた内容になっています。
また、今回紹介する英文解釈の参考書の進め方は、全てこの記事で紹介した参考書なので、まずは読んでみてください。
この記事を読んだら、またここに戻ってきてくださいね。
英文解釈の参考書の進め方
では実際に、受験校別に英文解釈の参考書の進め方のモデルケースを紹介します。
中堅私大受験者
日東駒専や産近甲龍などの中堅私大受験者向けです。
- 「英文読解入門 基本はここだ!」
- 「入門 英文解釈の技術70」
本当は基礎レベルは1冊でいいのですが、基礎レベルを2冊ともやることをオススメします。
まず「英文読解入門 基本はここだ!」で5文型の基本を理解し、その後「入門 英文解釈の技術70」で実際の英文解釈のポイントを学習します。
この2冊をきちんとこなせば、中堅私大レベルの英文で苦戦することはなくなります。
有名大受験者
MARCHや関関同立などの有名私大や、地方国公立大受験者向けです。
- 「英文読解入門 基本はここだ!」or「入門 英文解釈の技術70」
- 「基礎 英文解釈の技術100」
基礎レベル1冊と標準レベル1冊をやりましょう。
基礎レベルで英文解釈の土台を作り、標準レベルで実践力をつけるイメージです。
標準レベルまでをきちんとこなせば、有名私大レベルの英文は余裕で読めるようになりますよ。
また地方国公立大受験者も、標準レベルまでで十分です。
標準レベルまでで、しっかりと読解力や和訳力がつきますよ。
難関大受験者
早慶上智などの難関私大や、下位旧帝大(東北大・北大・九大)・難関国立大(神戸大・筑波大・横浜国大etc)受験者向けです。
- 「英文読解入門 基本はここだ!」or「入門 英文解釈の技術70」
- 「基礎 英文解釈の技術100」
- 「ポレポレ英文読解プロセス50」or「英文解釈の技術100」
基礎レベル、標準レベル、応用レベルをそれぞれ1冊やりましょう。
3冊の流れですが、
「英文読解入門 基本はここだ!」→「基礎 英文解釈の技術100」→「ポレポレ英文読解プロセス50」の西きょうじ先生の参考書メインか、
「入門 英文解釈の技術70」→「基礎 英文解釈の技術100」→「英文解釈の技術100」の「英文解釈の技術」シリーズを3つともやるか、
この2択になると思います。
ただ、西きょうじ先生の参考書が気に入ったからといって、「英文読解入門 基本はここだ!」→「ポレポレ英文読解プロセス50」は危険です。
この2冊はレベルのギャップがかなり大きいので、挫折してしまいかねません。
きちんと標準レベルの「基礎 英文解釈の技術100」をやりましょう。
最難関大受験者
東京一工・上位旧帝大(阪大・名大)受験者や、英語を得点源にしたい早慶上智などの難関私大受験者向けです。
- 「英文読解入門 基本はここだ!」or「入門 英文解釈の技術70」
- 「基礎 英文解釈の技術100」
- 「ポレポレ英文読解プロセス50」or「英文解釈の技術100」
- 「英文読解の透視図」
基礎レベルから発展レベルまで1冊ずつやりましょう。
4冊の流れですが、基礎レベルから応用レベルまでは、
- 西きょうじ先生の参考書メインでやる
- 「英文解釈の技術」シリーズを3つともやる
の2択で、その後に発展レベルの「英文読解の透視図」をやる形になります。
「英文読解の透視図」は下線部和訳が出される難関国立大受験者にとっては必須級の参考書なので、難易度は高いですがしっかり取り組みましょう。
ただ「英文読解の透視図」はかなり難易度が高いので、たとえ英語を得点源にしたい人でも早慶上智受験生なら、応用レベルを2冊ともやるのもアリです。
応用レベルを2冊やるか、応用レベル1冊の後に「透視図」をやるかは、書店で実際にみてから決めてもいいかもしれません。
英文解釈の参考書の使い方
続いて英文解釈の参考書の使い方です。
いくらいい参考書でも、使い方を間違えてしまうと効果は得られません。
どのレベルの参考書にも共通して言えることなので、参考書の使い方はしっかり押さえておきましょう。
- 英文を構造分解する
- 構造分解をもとに和訳する
- 解説を見て自分の和訳と比べる
- 正しい構造分解をしてもう一度和訳する
- 最低でも2周する
基本的にはこの4つの繰り返しです。
1つずつ説明していきますね。
1.英文を構造分解する
まずは英文の構造分解をします。
構造分解とは、英文のどの部分が主語で、どの部分が動詞で、このthatは関係代名詞で…
というように、品詞や役割ごとに分解していくことをいいます。
例えば、
If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?
という文があったとしましょう。
これを構造分解すると次のようになります。
ここでは、
- [名詞句・節]
- (形容詞句・節)
- <副詞句・節>
という括弧の使い方をしています。
まずこの文の骨組みとなっている文は、2行目の
would I want to do〜?
という第三文型の文です。
1行目のif節は、仮定法を導く副詞節で、(of my life)は直前の the last day を修飾する形容詞句です。
2行目の want の目的語には、[to do 〜 today]という不定詞名詞的用法が用いられています。
同じく2行目の [what I am 〜 today]は、先行詞を含む関係代名詞の what が名詞節をとり、直前の do の目的語になっています。
また最後の、<to do today>は、不定詞副詞的用法で、直前の形容詞 about を修飾しています。
このように、まずは英文を構造分解します。
2.構造分解をもとに和訳する
構造分解が終わったら、次はそれをもとに和訳をします。
英訳を和訳する際、まずは直訳をして、その後日本語に合うように意訳をします。
まず、構造分解はこのようになりました。
この英文を和訳する際の文法的ポイントは、
- 仮定法過去の訳
- 先行詞を含む関係代名詞 what の訳
- be about to 〜 の訳
の3つです。
仮定法過去の訳は「もし〜なら、…だろう。」ですが、今回は疑問文なので「もし〜なら、…だろうか?」になりますね。
先行詞を含む関係代名詞 what の訳は「〜すること」です。
be about to 〜 の訳は「(まさに)〜しようとしているところだ」です。
これをもとに直訳すると次のようになります。
もし今日が私の人生の最後の日なら、
私が今日やろうとしていることは私のしたいことだろうか?
少し日本語的におかしいところがあるので、そこを直すように意訳をすると、
もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、
今日やろうとしていることは自分のやりたいことだろうか?
このようになります。
3.解説を見て自分の和訳と比べる
自分なりの和訳が出来たら、次は解説を見て自分の和訳と比べてみましょう。
解説には、構造分解も和訳も載っているので、自分がどこで間違えたのかが明確にわかるようになっています。
仮に今回の英文は、解説ではこんな和訳をしているとしましょう。
もし今日が人生最後の日だとしたら、
今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?
ほとんど自分の和訳と変わりませんね。
もし自分の構造分解と和訳があっていたとしても、解説の和訳は日本語としても綺麗な訳になっているので、解説をしっかり読むことで意訳の勉強にもなります。
ちなみにこの英文、スティーブ・ジョブズの名言なんです。
スティーブ・ジョブズの名言が気になる人はこちらを読んでみてください。
この言葉の真意も含め、スティーブ・ジョブズの3つの名言を紹介しているので、是非読んでみてください。
また、他の名言の記事は下記にまとめているので、ぜひ読んでみて下さい。
モチベーションアップにも繋がりますよ!
4.正しい構造分解をしてもう一度和訳する
もし、自分の構造分解や和訳が間違っていたら、解説を読んだ後にもう一度英文を見てみましょう。
そして、正しい構造分解をしてもう一度和訳しましょう。
しっかりやり直しをすることで、自分の力になります。
5.最低でも2周する
英文解釈の参考書は最低でも2周はしましょう。
参考書を1周やっても、ほとんどはすぐに忘れます。
残念ながら、英文解釈は1周やっただけで身につくようなものではありません。
2周目では、「覚えているところ」と「忘れているところ」がはっきりするので、復習がしやすくなります。
ただあくまでこの2周は、「最低」2周で、理想は3周です。
- 1周目:初めてのことを学習
- 2周目:「覚えているところ」と「忘れているところ」をはっきりさせる
- 3周目:「覚えていたところ」も「忘れていたところ」も全てを叩き込む
こんな感じで、理想は3周です。
もちろん、3周目でも覚えきれない場合は、覚えていないところだけ4周目をやるのもアリです。
また入試までの時間を考えて3周は無理だと判断しても、2周は必ずしましょう。
1周やっただけではなかなか身につきませんよ。
まとめ:英文解釈で差をつけよう
長文を読むために英文解釈が必須なのは紛れもない事実です。
しかし、英文解釈をしっかりと勉強していない受験生がいるのも事実です。
つまり、しっかりと英文解釈を勉強すれば、長文読解ができるようになるだけでなく、他の受験生に差をつけることができるんです。
受験生の皆さん、英文解釈の重要性を分かってくれましたか?
「英語を制す者は受験を制す」なんて言われますが、その「英語」を制するためには「英文解釈」が必須です。
英文解釈を制して、第一志望合格に近づきましょう!
まだ英文解釈のオススメ参考書をみていない人は、こちらからどうぞ。
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