どんなことでもまず初めにやることは計画を立てることです。
もちろんこれは受験勉強にも当てはまります。
受験生の皆さん、きちんと正しい勉強計画を立てていますか?
どうもこんにちは。たか(@taka_manatabi)です。
受験勉強において、勉強計画を立てることはかなり重要です。
勉強計画は受験勉強の根底になるので、計画の段階でもしミスがあると、全てが台無しになってしまう可能性すらあります。
ということで今回は、受験勉強に特化した勉強計画の立て方を紹介します。
また僕自身、塾講師をしているので、生徒側の目線と講師側の目線で解説していきます。
勉強計画の立て方
まずは勉強計画の立て方をカンタンに3ステップで紹介します。
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ステップ1目標設定勉強計画に目標設定は欠かせないので、まずは目標設定を行います。
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ステップ2やることをピックアップ入試本番までにやるべきことをピックアップします。
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ステップ3勉強計画を立てるステップ2でピックアップやるべきことをどのタイミングでやるのかを大まかに決めます。
どうですか?
カンタンに計画立てられそうに感じられましたか?
ただ、これだけではまだまだ説明不足なので、詳しく説明していきます。
ステップ1:目標設定
勉強計画を立てる前に、まずは目標設定を行いましょう。
勉強計画は自分の設定した目標に沿って立てていくので、目標設定をしていない人は、まずは目標設定を行ってください。
ただ、ここで注意しておきたいのは、
「○○大学絶対合格!」
のようなアバウトな目標では不完全だということです。
効果的な目標設定法は様々なものがありますが、正しい目標設定についてもっと知りたい人はこちらを先に読んでみてください。
目標設定が終わったら次はステップ2です。
ステップ2:やることをピックアップ
正しい目標設定を行ったら、その目標を達成するために入試本番までにやるべきことをピックアップしていきます。
ピックアップする際のポイントは、科目別に参考書や問題集を書き出すことです。
科目別にやるべき参考書や問題集などを書き出しましょう。
ただ、ここにはいくつか注意点があります。
注意点1:周りの力を借りる
まず自分1人だと、どの参考書や問題集を使えばいいかわからないですよね。
なので、
- 先生に聞く
- 先輩に聞く
- ネットで調べてみる
- 合格体験記(不合格体験記)を読む
など、周りの力を借りてください。
注意点2:実力に合った教材を選ぶ
2つ目の注意点は、自分の実力や学力に合わせて参考書や問題集を選ぶということです。
これは多くの受験生が陥ってしまう罠なのですが、基礎力もないのに受験校レベルの難しい参考書を使うのは絶対にやめてください。
これにはメリットはおろか、デメリットしかありません。
- 基礎力がないのに応用をしようとすると、余計に基礎力がグラグラになる
- 自分の実力とかけ離れているので、そもそも何も解けない
- 何も解けないとやる気がなくなる
いくら自分の実力と受験校に求められるレベルがかけ離れていたとしても、まずは基礎力を徹底的に仕上げることを意識してください。
難しい参考書や問題集をやるのはその後でも全然遅くありません。
もちろん科目によって得意・不得意があるので、得意な科目は基礎にかける時間より応用や受験レベルにかける時間が多くなるのは全然OKです。
注意点3:科目を細かく分ける
3つ目の注意点は、科目をなるべく細かく分けるということです。
例えば「英語」なら、「英語」の参考書や問題集をピックアップするのではなく、
- 単語帳
- 文法の参考書・問題集
- 英作文の参考書・問題集
- 長文読解の問題集
など、とにかく細分化してピックアップしましょう。
特に英語でいうと、「文法」と「長文読解」の問題集はレベル別で様々なものがあるので、自分のレベルに合ったところから、受験校レベルまで段階を踏んで上げていきましょう。
英語だけでなく、他の科目も同じようになるべく細分化して参考書や問題集を選びましょう。
3つの注意点に注意をしてやることをピックアップしたら、次はステップ3です。
ステップ3:勉強計画を立てる
ここでやっと勉強計画を立てる作業になるわけですが、勉強計画は、「大→小」を意識しましょう。
つまり、「年間計画」→「月間計画」→「週間計画」→「1日の計画」というように、大きい方から小さい方に逆算して計画を立てていきます。
①年間計画
まずは年間計画です。
ステップ2でピックアップしたやるべきことを、いつどのタイミングでやるのかを大まかに決めます。
例えば、ステップ2で英語の長文読解の問題集を4つピックアップしたとしましょう。
そうすると、
- 4月〜5月:基礎レベルの問題集
- 6月〜7月:標準レベルの問題集
- 8月〜9月:応用レベルの問題集
- 10月〜11月:入試レベルの問題集
- 12月〜:過去問
のように、どの問題集をどのタイミングでやるのかを大まかに決めます。
今は例としてあげているので、具体的な問題集の名前は明記しませんが、皆さんが計画を立てる際は、しっかりと問題集の名前を明記しましょう。
ただ、4月の段階で、10月や11月の状況はまだわからないので、そういう際は「入試レベルの問題集」みたいな書き方でもOKです。
これを、ステップ2でピックアップした全ての参考書や問題集に対して行います。
②月間計画
全ての科目の年間計画が立てられたら、次はそれをもとに、月ごとにやることを割り振っていきます。
例えば、英語の長文読解の4つの問題集がそれぞれ30題ずつあるとしましょう。
そうすると、それぞれ2ヶ月で終わらせることになっているので、1ヶ月あたり15題やればいいですね。
こんな感じで、全て問題集や参考書について同じように行います。
また、月間計画は月ごとにしっかりとまとめておきましょう。
【英語】
- 単語帳:1〜500
- 文法:基礎レベルの問題集全部
- 長文読解:基礎レベルの問題集1〜15
【数学】
- 青チャート数Ⅰ第1〜3章
【現代文】
- 基礎レベルの問題集全部
【古文】
- 単語帳:1〜500
- 読解:基礎レベルの問題集1〜10
こんな感じで、月ごとにやるべきことをまとめておくと、ひと目見たでけで月間計画が分かりますね。
これを4月の段階で、4月から2月の入試の月まで作っておきます。
③週間計画
4月〜2月の月間計画が立て終わったら、次はそれをもとに週間計画を立てます。
これは月間計画をもとに、毎月のはじめにやりましょう。
1ヶ月は約4週間あるので、月間計画で書き出した量の4分の1を1週間でやればいいですね。
これも月間計画と同じように書き出しましょう。
【英語】
- 単語帳:1〜120
- 文法:基礎レベルの問題集1〜5
- 長文読解:基礎レベルの問題集1〜4
【数学】
- 青チャート数Ⅰ第1章50ページまで
【現代文】
- 基礎レベルの問題集1〜4
【古文】
- 単語帳:1〜120
- 読解:基礎レベルの問題集1〜3
このように月間計画をもとに週間計画は作ります。
そして、ある程度何曜日に何をやるかまで決めておきましょう。
ただ、注意してほしい点があります。
土日は模試があったり、オープンキャンパスに行ったりと、何かと予定が入ることが多々あります。
あらかじめ予定が分かっている際は、その分を考慮して週間計画を立てましょう。
④1日の計画
1日の計画は、何曜日に何をやるかまで決めた週間計画の、その日の曜日にやることを計画します。
この時点でもうすでに、その日にやることは決まっているので、あとは、何時から英語の長文読解やって、何時から数学やって…
というふうに時間を決めるだけです。
これは、毎日の勉強のはじめにしましょう。
勉強計画を立てるコツ
計画は変わっていってOK
「計画を立てても、計画通りに進められない…」
こんな悩み、皆さんもありませんか?
でも心配は無用です。
そもそも、一番はじめに立てた計画通りに上手くいくわけないんです。
「じゃあ計画立てる意味ないじゃん」
と思うかもしれませんが、勉強計画はそれをこなすことを目的に作るのではなく、自分が進むべき道を標すために作るんです。
なので、計画と全然違う道に進んでいなかったら、少し計画が変わっても何も問題ありません。
というよりむしろ、計画はどんどんアップデートしていきましょう。
- 急用が入って週間計画が崩れたら修正
- 4月の段階では「入試レベルの問題集」と書いていた10月の分の問題集が具体的に決まれば修正
- 志望校が変われば年間計画を修正
このように、どんどん変更や修正を加えていっていいんです。
なので、初めから完璧な年間計画を立てようなんて思わずに、大体の道筋を決めるものとして勉強計画を捉えましょう。
調整日を設ける
計画に変更や修正を加えていくことは、何も問題ないんですが、やはりやりすぎは禁物です。
変更や修正を加えすぎると、はじめに決めた道筋から大きく外れてしまいかねません。
そうならないために、初めから調整日を設けておくんです。
週に1日や2週に1日など「何も予定を入れない日」を作ります。
そして、その日までにずれてしまった計画を、調整日でやり切るんです。
そうすれば、計画を変更しすぎることなく遂行できます。
勉強量を基準に計画する
受験生によくあるミスで、勉強計画を時間で区切ってしまうことです。
「今日は10時間勉強する!」と勢いよく勉強を始めたはいいものの、結局集中力が切れてあまり勉強できなかった。
こういう受験生はよくいるんです。
僕自身、受験生の時にこういう経験をしました。
なぜこうなってしまうのかというと、時間だけ決めてやることが明確になっていないからです。
せっかく入試までにやるべき参考書や問題集をピックアップしたのに、時間基準で勉強計画を立ててしまうと、入試までに終わらない可能性すらあります。
さらに、長時間机に座っているだけで勉強した気になっている可能性もあります。
そうではなく、
「今日やることは、英語の長文の問題集1題、数学の問題集10ページ、現代文の問題集1題…」
のようにやること基準で計画を立てましょう。
そして、もし今日やるべきことが終わらなかったら、調整日にそれをやればいいんです。
勉強時間ではなく勉強量を基準に勉強計画を立てましょう。
まとめ
受験勉強における正しい勉強計画の立て方は、
- 目標設定
- やることをピックアップ
- 年間計画
- 月間計画
- 週間計画
- 今日の計画
の順に立てていくことです。
そして、勉強計画を立てる際のコツは、
- 計画をアップデートしていく
- 調整日を設ける
- 勉強量を基準に計画する
の3つです。
正しい勉強計画を立てることが、合格への一番の近道です。
自分が作った勉強計画と共に、志望校合格に向けて頑張ってください!
また、他の大学受験の記事は下記にまとめているので、ぜひ読んでみて下さい。